4お役立ち04-お墓のトラブル

お墓のトラブル

社会の中で生活していると、いろんなトラブルに遭遇することがあります。そしてそれは、お墓に関しても同じなのですが、出来ることならトラブルとは無縁でいたいものです。まずは、どんなトラブルの事例があるのかを知ることで、自衛策にお役立てください。


石材店とのトラブル

安いチラシ広告が入ってきたので行ってみると、次から次へと追加料金を乗っけられた。

これはよく聞くトラブルなのですが、チラシには、あたかも全部完成しての値段のように書いてありますが、そもそもチラシに書いてある敷地寸法と、実際に建てる敷地寸法が同じはずはありません。
基本的には小さめにチラシに記載しておいて、高めの追加料金を取ります。それと、トラックが停められる場所からの運び込みによって、追加料金を取るケースもあります。基礎工事をより頑丈なものへアップグレードできます!ってのもあります。

とにかく商談まで持ち込めば、なんとかなるという手法の商売です。結局は「どの地元の石材店より高く買わされてしまった」と嘆いてしまっている話をよく聞きます。それでもし仕事まで粗悪だったら「泣きっ面に蜂」ですよね。

性善説に立たずしっかり警戒したいものです。

これは余談なのですが、
弊社も15年くらい前までは、たまにですがチラシ広告を出していました。必ず一点は利益度外視の目玉商品も載せていて、ある展示会の時にそれが売れました。注文書も書いて頂き無事契約となったのですが、、、その翌日電話がきて、「一応、あまりに安いからほかの石屋さんにも行って聞いてみたら、『あれは石じゃなくて練り物だ!』と言われたからキャンセルしたい!」と。「現物も置いてありますし、昨日直接ご覧になったじゃないでか?!」と言いましたがダメでした。キャンセル料はもちろん頂かずに了承して、それ以来二度とチラシ広告を入れるのをやめようと決めました。誰が悪いとかではなく、結局インスタントな人の繋がりはこうした事を招くとして、時間がかかっても「口コミで仕事を取れる会社を目指す」と固く誓いを立てました。時間は10年以上かかりましたが、最近やっとその判断が間違ってなかったと、心から思えるようになってきました。

ネットで「お墓の一括見積りサイト」があって、何十万も安くなるっていうからそこで頼んだら、地元の評判が悪い石屋さんが来て、粗悪な施工をされてしまった!

これは最近本当によく聞くトラブルで、かなり悪質ですね!「施工実績〇千基」とかを謳って、あたかもそこが元請けで仕事をしているかのように見せていますが、ただの手数料稼ぎだけの無責任サイトです!
ネットから案件を引き出し、近くの石材店に見積もりを取ります。それで商談が決まれば石材店から、多額の手数料を取ります。
もしも正規の施工をするとしたならば、必ず手数料分高くなるはずです!もしも本当に安かったとしたら、それは「安かった分+手数料」の手抜きをされます!
そして、問題があった時には、サイト側は「石材店と話をしてくれ」となり、石材店側は「サイト側と話をしてくれ」となるのです。

ちなみに、この「一括見積りビジネス」は、どの業界にも存在します!お墓に限らず、家の増改築・塗装・屋根、中古車など、本当に気を付けてください。

仕事を頼んだ石屋さんと違う石屋さんが来て仕事をしていた!なんか騙された感があって気分が悪い!

これは、外注に出すこと自体は問題はないですが、心情的は耐えられないですよね。「倒産した石材店の社長が来て施工していた!」とか「県外ナンバーのトラックが来て仕事していた!」とか「違う業種の人が来て仕事していた!」など、お施主様の不信感と不満の話しは、何度となく聞いたことがあります。

当たり前と思わずに、契約前にちゃんと「誰が施工してくれるんですか?」と確認することをお勧めします。ちなみにですが、弊社は今までに、一度も外注施工したことはありませんし、これからもしません!


追加戒名彫りでのトラブル

字を間違えて彫られてしまい「ちゃんと彫り直して欲しい!」と頼んだら、「今回の代金は要りませんから!」と言われたっきり、何の対応もしてもらえない!

これは追加彫りのみを専門でやっている業者の話しです。間違えて彫ってしまった場合に、削って磨き直すとか、墓誌を交換するとかの、対応できる設備も技術もない場合に、こうしたトラブルが起こります。

追加戒名彫りは、ちゃんとした石材店に依頼されることが無難です。

安いDMがきたので追加戒名彫りを頼んだら、明らかに字の彫りが浅い!

これも追加彫りのみを専門でやっている業者の話しです。たとえば、彫りの深さを1/3にしたら、時間も単純に1/3で終わります。もしそれで金額が2割安かったとしたら、それは間違いなく高いです!

追加戒名彫りは、ちゃんとした石材店に依頼されることをお勧めします。

追加戒名彫りを依頼してあるが、ちっとも彫ってくれない!

これも残念ながら本当によく聞く話です。依頼してから3年になる、、、なんてケースも実際に聞きました。追加戒名彫りは、利益があまり出ない仕事なので、どうしても後回しになってしまう傾向があるようです。

依頼時にしっかりと「いつまでにお願いします!」と約束しておくことが大切です。

追加戒名彫りの際に近隣のお墓を汚してしまい、そのクレームが自分のところにきた!

追加戒名彫りは「砂」を使って字を彫りますので、その砂と彫った石の粉とが大量に出ます。ですので粗悪な機材を使うと、近隣のお墓はホコリまみれになってしまいます。ホコリや砂は、砂利や狭い隙間に入り込んでしまい、簡単に取れるものではありません。

つまらないクレームを言われるだけ損なので、集塵対応の機材をちゃんと使っているのか、確認してから依頼するようにしましょう。


墓じまいでのトラブル

自分ですべてお金を払い、墓じまいして永代供養塔に移したのに、親せきからクレームを付けられた!

特に本家の墓じまいをする場合に多いトラブルです。内容としては「本家の墓を勝手にどこにやった!」「長男なのにお墓の世話もちゃんと出来ないのか!」などが挙げられます。本家の場合、そこに納骨される予定のない親族が、定期的にお墓参りに来ていることがありますので、独断で墓じまいするには注意が必要です。

事前にしっかりかつ丁寧に、説明する機会を設けられることをお勧めします。

墓じまいして墓地を更地にして返したのに、永代使用料がもどらない!

お寺や霊園に永代使用料を払って、墓地を購入した方がほとんどだと思います。しかし、購入と思っているのは勘違いで、あくまで「使用料」なので、使わなくなったらといって返金されることはありません。

お手元に、墓地の使用規則などがあるはずですので確認してみてください。「永代使用料の返納はしない」という旨の記述があるはずです。

墓じまいしようとしたら「改葬は認めない!」とお寺に言われて、必要な書類を用意してくれない!

お寺さんが、嫌がらせみたいなことをすることは、決して良くはありませんが、事前に丁寧な説明をしてなかった事が原因であることが多いです。
書類上の手続きだけすればいい的な、合理的な考えはしないほうが良いでしょう。

「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、礼儀を重んじながら進めていかれることをお勧めします。


墓地・お墓のトラブル

先々代が共同でお墓を建てたが、その家と反りが合わなくなったので、別々に切り離したいのに、了承が得られない!

これは、了承が得られないというよりは、「そっちが全部お金払うならいいよ!」ということです。土台となる外柵を、繋げて造ってしまった時は、切り離し工事は難工事になります。
そしてそれは、どちらのお墓にも手を付けなければいけないので、理想は両家でお金を折半することなんですが、「言い出した方が全部払いなさいよ」となってしまうのです。
特に、親族でない場合の共同建立でこの問題が起きます。

共同建立の際は先の先まで見据えて、慎重に判断されることをお勧めします。

早めに墓地を購入したが、いつも近隣の方に雑草を捨てられる!

お墓に掃除にいって草むしをした時に、近隣でお墓が建っていない場所に捨ててしまう方がいらっしゃいます。もちろんNGなのですが、墓石の建立期限が定められていない霊園でこの問題が起きます。

看板を立ておくか、外柵だけでも先に建てておくことをご検討ください。

霊園の分譲を事前購入で買ったが、一向に造成されない!

これは民営霊園であるトラブルです。民営霊園の場合は、宗教法人から名前を借りて民間業者が霊園開発事業をします。その際、事業の途中でその会社が破産してしまうと、造成もされないし返金もされないという最悪のケースがあります。

造成前の事前購入はおやめください。

墓地内の伸びた木が、強風で倒れて隣のお墓を壊してしまった!

これは管理責任を問われ、損害賠償請求されてしまうことが考えられます。法的に損害賠償責任を負うのかは、瑕疵の有無などにも関わってきますので明言できませんが、いずれにせよ近隣墓地の方とのそういったトラブルは避けたいものです。

「大きくなる木は植えないこと!」また「大きくなってしまった木がある場合は早めに切ること!」が大事です。

旦那(姑)と同じお墓に入りたくない!

こういった問題も実はけっこうあるんです。「生きてる間にこんなに我慢したのに、死んでからまでも一緒に居たくない!」というケースです。

これは気持ちの問題なので、入りたくないものは仕方ないと思います。
しっかり遺言書に記しておくなり、お子さんにその旨しっかり伝えるなりして対応しましょう。その場合、永代供養墓に合祀されたり、個人墓を建てられる場合もあります。

購入した墓地が陥没した!

これは稀なケースですが、実際に地元であったことです。おそらくですが、冬季に造成工事がされて、凍った土を運び入れたことによるものだと思われます。なかなか避けられない事例ですが、冬季造成の霊園は、可能な限り避けていただきたいと思います。

無宗教を謳った墓地を買ったのに、お墓を建てようとしたら檀家に入るよう言われた!

最近は、無宗教の墓地が人気を集めています。無宗教墓地は公営墓地に多いですが、寺院が無宗教を謳っている場合には注意が必要です。
無宗教を謳いつつもお墓を建てる時になると「お墓を建てるためには檀家に入ることが条件です」などと言われる事例が多発していると聞きます。

墓地を買う時点で、しっかりその辺を確認されたほうが良いでしょう。


お骨に関するトラブル

お墓に入っている骨壺が、水浸しになっていた!

これは雨水が入り込んだわけではなく、骨壺内での結露が、少しずつ溜まったことによる現象です。特に地下納骨堂の場合は常に湿度が高いので、このようになりやすいです。
決して気持ちがいいものではありませんので、早めに骨壺から出してあげて、土に還してあげてください。

ペットのお骨をお墓に入れようとしたら、それは良くないと言われた!

仏教には六道という考え方があります。六道とは、生き物がその業の結果として輪廻転生する6つの世界のことで、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道があります。ペットなどの動物は畜生道に分類されており、人間とは別の扱いを受けます。
とは言え、家族同然に接してきた大切なペットですから、心情的に割り切れないのも分かります。

弊社で最近多いのは、同じ墓地の中で納骨堂を別にするという方式です。これなら同じ墓地に入れるので心情的に納得できますし、仏教的にも納骨堂は分けていますので、問題ないかと思われます。


まとめ

ご覧いただきましたように、お墓と言っても実に様々なトラブルがあります。特に業者関係では、「地元ではない業者」「工場を持たない業者」「営業年数が浅い業者」でのトラブルが多くなっているように感じます。

安い買い物でないだけでなく、お墓という祭祀に関わることですので、最初から最後まで一切のトラブルなく、笑顔で進めていただきたいと思います。



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