4お役立ち08-関連用語集

関連用語集

その業界に居ると当たり前になって使っている言葉が、周りから見たらなんのことだかサッパリ・・・なんてことはよくあることですよね。もちろん覚えなくていいのですが、「へぇ~」くらいにザっと見て行ってください。

< 目次 >
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行


・合端(あいば)
縁石などで、端と端が当たる部分。

・洗い出し(あらいだし)
小砂利をモルタルに混ぜて塗り、表面を洗い流して砂利の表面を露出させる仕上げ。

・安山岩(あんざんがん)
火成岩(火山岩)のうち、噴出したマグマ(岩漿)が地表や地表近くで徐々に冷え固まったもの。斜長石、黒雲母、輝石を主成分とし、わが国のいたる所で産出する。小松石、根府川石、鉄平石、丹波石、白河石などが有名。深成岩に比べて耐火性が強く、板状や柱状の節理が発達していることが多く、採石しやすい。

・石割り(いしわり)
石割は、お墓の石を採取する際のことも石割と言います。墓石に使用される岩は、岩山などから切り取られたものを使用します。また、石割りは、お墓を作る際にお墓の安全を祈るために行われる儀式のことも表します。

・一石五輪塔(いっせきごりんとう)
 一石造りの五輪塔。一般庶民や無縁仏の供養につくられたが、庭園にも用いられている。高さ30~40㎝位の大きさが多い。

・位牌(いはい)
位牌とは戒名や俗名、命日などを記した木牌を指します。

・一周忌(いっしゅうき)
故人が亡くなってからちょうど一年めの同月同日(祥月命日…しょうつきめいにち)を「一周忌」と呼びます。

・芋目地(いもめじ)
縦目地の上下が連続した目地。四つ目ともいう。

・引導(いんどう)
死者を成仏させるため、法語を与えて、行くべき世界を教えること。葬儀式の中で行う引導の習俗は、浄土真宗を除く各宗派で行われていますが、その作法は異なっています。葬儀では導師が棺前において、諸行無常の理と、必ず仏の救いにあずかることを説いて、死者にこの世との縁を切らせることを目的とします。

・浮き彫り(うきぼり)
絵・模様などを浮き上がるように彫ることを指します。

・馬目地(うまめじ)
二段以上に並ぶ目地の一方向が交互になる目地。積み石の場合は「馬積み」、「馬乗り目地」ともいう。

・盂蘭盆会(うらぼんえ)
一般には、「お盆」と言われ、毎年7月13日から15日(地域によっては8月13日から15日)までの3日間祖先の 御霊 (みたま) をまつり、その冥福を祈る行事で、また「魂祭り」「お精霊祭り」とも言い、 その由来は「盂蘭盆経」というお経によっています。 梵語 (ぼんご) (古代インド語)ウランバナの音訳。

・回向(えこう)
回向とは「回り差し向ける」という意味で、僧侶や自分が修得した善根の功徳を他に回し向けることを言います。現在では、成仏を祈って死者を供養することを回向ということも多く、回向文(えこうもん)を唱えること、またその文章自体を回向という場合もあります。つまり、死者の安らかな成仏を願って供養し、法要を行う事をさし、死者へ向けての読経や善行が自分の悟りの一助けとなると共に、死者の霊に向けて分け与えることで追善供養にもなることを意味しています。

・永代供養(えいたいくよう)
数世代にわたる比較的長期の年月をかけて、死者を供養する行為を指します。

・永代供養墓(えいたいくようぼ)永代供養塔(えいたいくようとう)
お墓参りできない人に代わって、あるいはお墓参りしてくれる人がいなくても、代わりにお寺が責任持って永代にわたって供養と管理をしてもらえるお墓です。

・江戸切り(えどぎり)
面切り出しの意匠の1つ。「淀切り」ともいう。水平角の上か下の一方を切り欠く。縦の一方や上下ともに淀を取る場合もある。

・送り火(おくりび)
盂蘭盆(うらぼん)が終わる七月(今は土地によっては八月)十六日の夕、あの世へ帰る祖先の霊魂を送るために門先(かどさき)で麻幹(おがら)をたく、その火。

・お焚き上げ(おたきあげ)
お焚き上げ(ここではお葬式後のお焚き上げを指します)は、粗末に扱うことができない神仏にかかわるものを、お寺や神社の庭で焼いて供養することからはじまりました。近年では、年末や正月に神社の境内などでお札、お守り、神棚などを焚き上げて供養する行事・法要としてもみられます。


・開眼(かいげん)
新しく作られた仏壇や位牌、墓石などを供養し、眼を点じて魂を迎え入れること。

・開眼供養(かいげんくよう)
新しく作られた仏壇や位牌、墓石などを供養し、眼を点じて魂を迎え入れる儀式です。

・外構工事(がいこうこうじ)
建物などの本工事、主体工事の周囲整備のために行なう外まわりの工事。本工事に付属して引続き行なわれる。

・外柵(がいさく)
外柵とは、墓石の周りを囲う枠のことで隣の墓地との境界としての役割があります。

・改宗(かいしゅう)
今までのと別の宗旨・宗教を信ずること。自分の宗旨・宗教を変えること。

・改葬(かいそう)
墳墓に埋葬されている遺体・遺骨を別の墳墓に移して供養すること。

・戒名(かいみょう)
仏教において受戒した者に与えられる名前である。仏門に入った証であり、戒律を守るしるしとして与えられる。現在では、故人をたたえ、仏弟子として浄土に往生するために、菩提寺の住職から故人に戒名を授けてもらいます。  もともと出家した修行僧が、仏門に入り戒律の世界に生きる証として与えられる名前です。 現在では、在家でも仏教徒が亡くなると、寺院の僧侶によって戒名を授けられます。 故人を浄土に導き成仏させるためと言われ、簡単に言えばあの世における名前と言う位置づけです。

・鏡石(かがみいし)
庭石で、枯山水の滝の水が落ちる形態を象徴する平らな面の石。通常青石を用い、石目を垂直に据える。

・花崗岩(かこうがん)
石英、正長石、斜長石、雲母、角閃石などを主成鉱物とする深成岩。地球上最も多く分布する石。通称、「みかげ石」という。磨いたときの光沢、耐圧力、耐風化性にすぐれているが、耐火性は軟石に比べ劣る。有色成分により白色、淡紅色、紅色、淡灰色、淡褐色などがある。墓石、建築・土木材、間知石、割栗石、庭石に使われる。

・春日灯籠(かすがどうろう)
春日神社で使われている石灯籠に代表される石灯籠の形式。火袋は六角柱で,二面に雌雄の鹿,他の二面に雲形の日月が彫られ,残りの二面は彫りぬかれています。

・合葬墓(がっそうぼ)
複数の遺骨を1つの墓所に収めるお墓のことです。

・要石(かなめいし)
茨城県の鹿島神宮の境内などにある石。 根は深く、地震をしずめるといわれている。

・カニクレーン
作業時にアウトリガーと呼ばれる脚を出して踏ん張るのですが、カニクレーンのアウトリガー形状は、まるでカニの足のようなのでそう呼ばれます。クモにも似ているため、英語ではspider craneと訳されるようです。

・矩・曲(かね)
矩(曲)尺。尺貫法の長さの単位(一尺=30㎝)。また、この単位を用いたL字型のものさし(=曲指し)。転じて直角のこと。「矩折れ」「短の手」ともいう。

・亀腹(かめばら)
社寺建築の基礎回りや束柱、鳥居の根元に補強のため、饅頭形にしたところ。墓石の場合は、曲面が平面化される。

・空積み(からつみ)
空積みは石積みの方法の一つです。モルタルなどの接合・充塡材を使わないで積み上げること。

・カロート(かろーと)
カロートとは、お墓のお骨を納める納骨室のことをさします。お墓の地下の部分にあるものと、近年地上部にある丘カロート型(地上納骨堂)とがあります。

・管理料(かんりりょう)
霊園や寺院が設備や共有部分などの維持管理に充当する費用のことです。

・北枕(きたまくら)
頭を北へ、足を南へ向けて寝ることである。日本では釈迦の故事にちなみ、死を忌むことから、北枕は縁起が悪いこととされ、死者の極楽往生を願い遺体を安置する際のみ許されていた。

・亀甲(きっこう)
石積み、石貼りの際に亀の甲羅模様につくること。「亀甲積み」「亀甲貼り」という。石割りには基本寸法がある。

・忌日(きにち)
命日と同じ意味で亡くなった日。

・吸水率(きゅうすいりつ)
石材が吸収する水分の割合。気孔の多い軟石ほど吸水率が高くもろい。

・凝灰岩(ぎょうかいがん)
堆積岩の1つ。灰や微粒の砂が堆積して固結した岩石。軟石に属し、風化に対して劣るが、耐火性、加工性にすぐれている。栃木・宇都宮産の大谷石が代表的。

・享年(きょうねん)
天から享(う)けた年数という意味で、数え年を言います。

・行年(ぎょうねん)
この世に生まれて何歳まで修行したかを意味する満年齢を言います。

・沓石(くついし)
柱に束柱を受ける根元地盤に据える石。「束柱」「束石」ともいう。

・沓脱石(くつぬぎいし)
縁側から庭へ降りる場所に、足掛かりのために据える石。別名として「沓石」、「履脱石」、「沓解石」、「沓抜石」、「一番石」、「踏石」などとも呼ぶ。

・境内墓地(けいだいぼち)
お寺の境内にある墓地のことを言います。 このお墓は境内があるお寺で管理されています。 民営でも公営でもなく、お寺の経営となります。

・結界石(けっかいせき)
お墓の外柵の一番外回りの石。コーピン・縁石とも呼ぶ。あの世とこの世を分けるという意味で使われる。

・原石(げんせき)
採石場で切り出された石材。

・間知石(けんちいし)
石積みに使用される四角錐形の石材。底面が表に出るように積み,石垣,護岸,擁壁(ようへき)などに日本では古くから用いられている。

・玄能(げんのう)
石割りで矢の頭を打つために用いる大きな鉄製の槌。間知石積みの形整に用いるものを「ハリマワシ」ともいう。

・合祀(ごうし)
合同(家族・親族間ではなく、血縁のない複数の人)で祀られるお墓のことをいい、一般的には永代供養墓や共同墓という名称で呼ばれることが多いです。一般的な納骨は、故人が一人一つの骨壷に収まりますが、合祀墓の場合は骨壷から故人をお出しし、ご遺骨を直接合祀墓にお入れする形になります。すでに祀られているご遺骨と混ざりあうため、一度、合祀をすると特定の人のお骨だけを取り出すことは出来ません。

・香箱(こうばこ)
一般的には、お香を収納する蓋付きの箱のことを指すが、墓石加工方法で和形墓石の棹石加工のひとつを香箱加工と言う。

・香炉(こうろ)
香料を加熱して、香りを発散させるために使う器のことをさします。

・五色玉砂利(ごしきたまじゃり)
色の違いが五種ほど混じる砂利。装飾用撒き砂利として用いる。

・小叩き(こたたき)
石の表面仕上げの1つ。一枚刃(=両刃)で石面を2㎜前後の間隔で叩き、平たんにする。のみ切り→五枚ビシャン→八枚ビシャン→両刃の小叩きの順で仕上げたものを「八枚小叩き」といい、最も多く行なわれる。百枚ビシャンをかけ小叩きしたものは「百枚小叩き」、さらに2、3回小叩きしたものは「百枚三遍小叩き」といい、最上の仕上げである。

・小面(こづら)
小口のこと。つまり最も小さい面。

・互平(ごひら)
矩形(長方形)のこと。古い石塔は互平が多い。

・こぶ出し(こぶだし)
お墓の加工の一つで、自然石のようなでこぼを強調した仕上げ加工の方法のひとつ。

・コヤスケ(こやすけ)
石工専用道具のひとつで、ハンマーと併せて使い石を割り落とす。

・五輪塔(ごりんとう)
平安中期から使われた墓石、供養塔です。5つの輪が重なった形を持つのが特徴です。五大を象徴しているといわれていて、下から地・水・火・風・空と、古代インドにおける宇宙の構成要因を表しているといいます。

・転(ころ)
重量物を移動するために下に敷く堅い丸太や鉄パイプ。台枠に車輪をつけたものを「修羅」という。

・五郎太石(ごろたいし)
径五~六寸(15~18㎝)位の玉石。四寸未満のものは砂利、砂となり、七寸以上のものは玉石として扱われる。 「呉呂太石」とも書く。

・小割り(こわり)
小割りは、石を切るための方法の一つです。大きな岩から墓石を切り取る際の工程の一つで、岩を小さく割っていくことを小割りと言い、加工できる大きさまで小さくしていきます。


・竿石(さおいし)
竿石とは、お墓の一番上に設置された石のことで、墓標となる文字(家の名前など)を彫り込んだ石をいいます。

・祭祀(さいし)
祭祀は、祭典とも言い、祖先や神をお祭りすることを表します。特に、天皇が中心となって行われる祭祀を宮中祭祀と言います。

・祭祀財産(さいしざいさん)
祖先の祭りのために使用される家系図,位牌,仏壇,墓碑,墓地などをいう。 これは一般の相続財産と切り離され,共同相続の対象とはされない。

・祭祀承継者(さいししょうけいしゃ)
祭祀承継者とは、主にお墓を管理したり、年忌法要等を主催したりする人のことを指します。何を行わなければならないかについては決められた範囲はありませんが、承継者によって仏となった故人をお世話する人のことを言います。

・才数(さいすう)
才数は、石の大きさを表す際に使用する単位です。石は、1メートル単位ではなく、1尺単位で換算し、1尺×1尺×1尺=1才(さい)と言います。1尺は約30センチメートルで、1切は石の密度にもよりますが、約73キログラムです。

・指矩(さしがね)
直角に曲がった金属製の物指し。「指金」とも書く。「まがりがね」「かねざし」「かねのてじゃく」ともいう。

・錆石(さびいし)
均等に錆色になった花崗岩。一般の石より硬度、吸水率の点では劣るが、色調が好まれる。鞍馬石や蛭川石、北木石のほか、稲田石にも錆石がある。

・三回忌(さんかいき)
仏教で、人の死後の翌々年にあたる年忌。三周忌。三年忌。

・敷石(しきいし)
道路・庭などで、地面に敷いた平らな石。

・下端(したば)
石の下面。シキヅラ。

・芝生墓地(しばふぼち)
芝生墓地とは欧米で見られるタイプの墓地で地下に納骨室をつくり埋葬します。 芝生の緑が鮮やかなお墓です。

芝台(しばだい)
芝台は、お墓の一番下の台となる部分のことを表します。

・寺院墓地(じいんぼち)
寺院墓地とは、お寺が管理・運営をしているお墓のことです。 基本的に寺院墓地にお墓を持つと、お寺の檀家となり、宗旨・宗派はそのお寺の教えに従っていくことになります。

・蛇紋岩(じゃもんがん)
蛇紋石を主成分とする変成岩。暗青色または淡緑色に白味の縞模様が入り、大理石と似ている。

・宗旨(しゅうし)
信仰している教義のこと。

・寿牌(じゅはい)
寿牌は、仏教の言葉で、生きている間に死後の冥福を祈り戒名を貰うことを言います。

・寿陵(じゅりょう)
生前墓のことで、亡くなる前に建てる自分自身の墓のことを言います。 生前に死後の準備をするということに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、「長寿」「子孫繁栄」「家内円満」の3つの果報を招く、縁起の良いこととされています。

・祥月命日(しょうつきめいにち)
故人が死んだ月日と同じ月日のことを指します。

・浄土宗(じょうどしゅう)
阿弥陀仏(あみだぶつ)にすがり念仏によって極楽往生することを目的とする、仏教の一派。法然(ほうねん)が宗祖です。

・浄土真宗(じょうどしんしゅう)
親鸞(しんらん)を開祖とする、わが国の仏教の一派。阿弥陀仏(あみだぶつ)の他力本願の信心によって成仏(じょうぶつ)することを宗旨としております。

・性根入れ(しょうねいれ)
新しく作られた仏壇や位牌、墓石などを供養し、眼を点じて魂を迎え入れること。開眼。

・精霊棚(しょうりょうだな)
盂蘭盆(うらぼん)に供え物をして精霊をまつる棚。

・初七日(しょなのか)
初七日とは仏教の追善法要のひとつで、亡くなってから七日目に行われます。現代では葬儀と同じ日に初七日の法要が行われることも多くなっています(遺族も参列者も遠方から集まってきているという事情への配慮からきています)。

・真言宗(しんごんしゅう)
大日如来を教主、大日経・金剛頂経を根本経典として、即身成仏(そくしんじょうぶつ)を説く仏教。

・透し彫り(すかしぼり)
表から裏まで彫り通した彫刻。灯籠の火袋格子等に用いられる。

・スリン
蓮華を簡略化したものになります。「座布団」とも呼ばれ、四辺が丸みを帯びていて、まさに仏様をお乗せする座布団の役割を果たします。

・整形乱積み(せいけいらんづみ)
形の違う四角いものを乱に積むこと。方形乱積み、整形乱貼り、方形乱貼りもある。

・石棺(せっかん)
古墳時代に用いられた石の棺。地中に埋められたもの、地下の石室に入れられたもの、寺院や廟内に安置されたものなどがある。構造としては自然石を用いた箱式棺、数個の石材を用いた組合わせ石棺、一石をくりぬいて造ったくりぬき棺がある。

・石頭(せっとう)
「いしあたま」じゃないですよ!石工の使用する金づち。普通のものにくらべ鏡(ノミの頭に接する部分)が広く、胴も太め。柄は鐘面に若干曲げて据える。

・曹洞宗(そうとうしゅう)
禅宗の一派。鎌倉時代に道元が、宋(そう)から日本に伝えられました。

・卒塔婆(そとうば)
死者の供養・追善のために墓地に立てる、細長い木の板を指します。


・大理石(だいりせき)
石灰岩が変質して結晶した岩石。普通は白色で、美しい斑紋(はんもん)がある。建築・彫刻・装飾などに使います。

・棚経(たなぎょう)
僧侶が一軒一軒檀家を回り、お盆のお経をあげることをいいます。

・荼毘(だび)
火葬のことです。

・多宝塔(たほうとう)
宝塔と造立趣旨も構造もほとんど同一だが、塔身の軸部が四角形で、その上に裳階(屋根)がつき、二重塔のように見える点が異なる。

・玉垣(たまがき)
神社や墓地の外柵のこと。

・玉掛け(たまがけ)
一般にロープやワイヤーを、石や鉄骨にかける作業をいう。

・魂入れ(たましいいれ)
墓石や位牌にすること。開眼を参照。

・魂抜き(たましいぬき)
お墓を移す時、すなわち改葬する場合や、墓石を建て直す時などにする儀式が、魂抜きです。閉眼法要(閉眼供養)や「性根抜き」とも言われ、お墓に宿った仏様の魂を鎮めて抜き取る供養です。

・檀家(だんか)
その寺に属し、布施をして寺の財政を助ける家のことを指します。

・力石(ちからいし)
神社の境内などにあって、若者たちが力くらべをしたり、またそれを記念するために納めた石。

・中陰(ちゅういん)
中有とも言い、死後、次の生を受けるまでの間の状態を言う。この間死者の魂は、三界、六道をさまようといわれますが、喪家では物忌み(ものいみ)の期間として忌の生活を営みます。一般に中陰の終わる日 (満中陰)は四十九日です。

・中元(ちゅうげん)
道教に由来する年中行事で、三元の1つ。もともと旧暦の7月15日に行われていたが、現代の日本では新暦の7月15日または8月15日に行われます。この時期に、世話になった人々に贈り物をする習慣を特にお中元とも呼びます。

・散り(ちり)
例えば、棹石の垂直面と上台の垂直面との段差寸法のこと。

・追善供養(ついぜんくよう)
生きている人が亡くなった人に対して行う供養のことです。 故人の命日に法事を行い、冥福を祈って供養することをいいます。

・束石(つかいし)
束柱を地盤から支える石。通し柱、縁束、床柱など。

・手元供養(てもとくよう)
遺骨を自宅で供養する弔いの形です。小さい骨壺に遺骨の一部を収めて自宅で供養し、残りの遺骨はお墓に納めるという方法もあります。

・寺勾配(てらこうばい)
石垣の反りの1つ。下部はゆるい勾配で、上部になるに従い垂直に近づく。寺院屋根の形をとり入れたもの。

・天台宗(てんだいしゅう)
大乗仏教の宗派のひとつである。 天台教学は中国に発祥し、入唐した最澄(伝教大師)によって平安時代初期(9世紀)に日本に伝えられ、多くの日本仏教の宗旨がここから展開しました。

・天端(てんば)
上端。石や石垣の上面。

・道祖神(どうそじん)
村境や峠、辻、橋のたもとにあり、外部から侵入する疫神、悪霊を防ぐとされる。旅の神、道の神でもある。性をかたどった石を道祖神の神体とする地方も多い。

・塔婆(とうば)
死者の供養・追善のために墓地に立てる、細長い木の板を指します。これを立てておく石製や石と金属で出来た物を「塔婆立て」と言います。

・灯明(とうみょう)
神仏に供える灯火。みあかし。

・飛び石(とびいし)
日本庭園を渡り歩く足場とするために、飛び飛びに配置された石。


・梨地(なしじ)
梨の肌のように石の表面を荒らす加工。「梨地に荒らす」という。浮き彫り周囲の地などに用いられる。「梨目」ともいう。

・新盆(にいぼん)
その人が死んでから初めての盆。あらぼんとも言います。

・日蓮宗(にちれんしゅう)
日蓮を祖とする、法華経(ほけきょう)信仰による仏教の宗派。

・入檀(にゅうだん)
入りたいお寺が信仰している宗教の下、檀家となることを言います。

・猫足(ねこあし)
竿石の土台となっている四角い石の四隅が、猫脚のように曲がっているもののことを指します。

・眠り目地(ねむりめじ)
目を閉じて眠ったように、突きつけた目地。「毛抜き目地」ともいう。

・年回法要(ねんかいほうよう)
日本の仏教において、定められた年に故人に対して営まれる法要を、年忌法要(年回法要)と言います。

・年忌明け(ねんきあけ)
忌服(故人の冥福を祈り、喪に服す)期間を終える日、または、その日を迎えたことを言います。

・述石(のべいし)
縁石、布石など一列に長く延ばして据える石の別称。コーピン。

・法(のり)
垂直からの傾斜の角度を表す言葉。石積みなどの勾配を法勾配、法面という。

・のろ
セメントと水だけを混合・攪拌したもの。基本的にドロドロした状態のものを言う。


・拝石(はいせき)
墓石の手前に敷かれている平坦な石のことを言います。 地下に納骨棺があるお墓の場合、納骨棺の入り口が拝石が置いてある場所になります。 納骨を行う場合は、拝石を持ち上げて納骨をし、その後拝石でふたをします。

・バサモルタル(ばさもるたる)
石据えの仮決めなどに使う、水分の少ない粘着性の低いモルタル。叩き締めするとき敷きモルタルに融通性を持たせるために使用する。

・羽目(はめ)
周りを囲い仕切る板(石)。連続して並べる場合と、柱などで区切り断続して並べる場合とがある。高さ80~100㎝程度が「腰羽目」で、それ以上高いと「塀」となる。

・孕む(はらむ)
壁貼り、石積みなどで、裏込めモルタルの圧力で押し出され、膨れること。

・控え(ひかえ)
構築物の倒壊を防ぐために設置する据え石、控え柱、控え壁など。石積みの場合、控え石を並みの石より深く差し入れる。

・ビシャン(びしゃん)
石工具の1つ。40㎜×40㎜前後の面を目割りし、それぞれに硬質特殊合金のピラミッド型の刃が刻まれている。五枚ビシャン(5×5=25目)、八枚ビシャン(8×8=64目)、百枚ビシャン(10×10=100目)などがある。

・火袋(ひぶくろ)
石灯籠の笠と受け石の間にあり、灯の入るところ。

・斑(ふ)
石の面に現れる色、質などが乱れる部分。黒玉、白玉、模様の流れなど鉱物結晶の不均一によるもの。斑によってそれが特質になる石材と欠点になる石材がある。

・踏み石(ふみいし)
茶室の入口に置く自然石。沓脱石と同様のもの。

・分骨(ぶんこつ)
亡くなった人の遺骨を二か所以上にわけて葬ること。

・墳墓(ふんぼ)
お墓やお墓のある土地のこと。土を盛った埋葬場所のこと。

・閉眼供養(へいげんくよう)
お墓を移す時、すなわち改葬する場合や、墓石を建て直す時などにする儀式が、閉眼供養です。「魂抜き」や「性根抜き」とも言われ、お墓に宿った仏様の魂を鎮めて抜き取る供養です。

・宝篋印塔(ほうきょういんとう)
本来、宝篋印陀羅尼経を納める塔として建てられたが、後に供養塔、墓碑塔にも使用されるようになった。笠に特色があり、隅飾りをつけて相輪までが段型になっている。

・方形乱積み(ほうけいらんづみ)
大きさの不揃いな四角い割石、荒石を、芋目地をさけて積むこと。

・宝珠(ほうじゅ)
灯籠、宝塔などの石塔の最上部にある突起のある石。一般に「擬宝珠」と呼ばれる。

・宝塔(ほうとう)
本来、多宝如来と釈迦如来を本尊とする塔で、笠が単層のもの。墓石にも使われる。塔身は瓶形(丸)で笠宝珠がのる。まれに四角の塔身もある。→多宝塔

・墓誌(ぼし)
お墓に埋葬されている方の没年月日や戒名・俗名・年齢など、略歴を記した石版。昔に墓誌はなく、個人もしくは夫婦でお墓を造っていたが、現在は、墓地のスペースの関係でそれが出来なくなったので、墓誌に戒名を刻むことにより済ませるようになった。

・墓地管理者(ぼちかんりしゃ)
墓地管理者とは、墓地、埋葬等に関する法律第12条に定める墓地等管理者のこと。

・墓埋法(ぼまいほう)
墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)は、墓地、納骨堂または火葬場の管理および埋葬等が、国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的として、昭和23年(1948年)に制定された日本の法律である。墓埋法(ぼまいほう)、埋葬法(まいそうほう)などと略される場合もあります。


・埋葬(まいそう)
死者(遺骨)を土の中にうずめ葬る(ほうむる)こと。

・埋葬許可証(まいそうきょかしょう)
一般的に火葬した遺骨をお墓に納骨するときに必要な書類です。 火葬や納骨には許可が必要になっており、「火葬許可証」や「埋葬許可証」というものが必要になります。 埋葬許可証は、火葬許可証に「火葬済」の印が押されたものと理解されていることが多いです。

・丸彫り(まるぼり)
字彫り方法の1つ。彫り始めは直角に下げ、底の隅を丸く仕上げる。

・満中陰(まんちゅういん)
四十九日の中陰が開けること、またそのときに行う法要。

・御影石(みかげいし)
花崗岩、閃緑岩、斑れい岩など硬質の深成岩の通称。六甲山に近い、兵庫・神戸市の荒神山から採れ、麓の御影町が石工の町として発展したことからその名が全国に広まった。

・水勾配(みずこうばい)
水を流し去るためにとる勾配。床は水平にすることが定則であるが、外部の雨水のかかる床、水洗いを必要とする床面に最小限の勾配を施す。1mに10㎜の落差をとる時は「1/100勾配」と示す。

・水垂れ(みずだれ)
水勾配と同じだが、これは墓石の台や窓台など単体の石材に設ける傾斜のこと。雨垂れ(あまだれ)とも言う。

・水磨き(みずみがき)
石材の表面仕上げの1つ。荒磨きの後、つや出し(本磨き)する前の工程をいう。わずかにつやがつく程度に仕上げる。

・民営墓地(みんえいぼち)
民営霊園とは、営利を目的としない公益法人や宗教法人に経営が許可されている墓地のことです。宗教法人の経営であっても、宗旨・宗派不問の墓地として販売しているものを、民営墓地と呼ぶ場合もあります。

・無縁墓(むえんばか)
お墓の継承者や縁故者がいなくなった墓のことを、無縁墓と呼びます。

・迎え火(むかえび)
盂蘭盆(うらぼん)に入る七月(今は土地によっては八月)十三日の夕、祖先の霊魂をあの世から迎えるために門先(かどさき)で麻幹(おがら)をたく、その火。

・迎え盆(むかえぼん)
お盆の初日を指します。

・無縫塔(むほうとう)
別名、「卵塔」。鎌倉時代に禅宗とともに入ってきた墓塔。塔身が卵形で、台座はあるが、笠はない。僧侶専用の墓塔であり「坊主墓」ともいわれた。

・目地(めじ)
石等を積んだり張ったりした時にできる継ぎ目。

・目地割り(めじわり)
長さや高さの寸法間隔を決める製図上の作業。


・矢(や)
石を割るときに使う石工道具の1つ。小さいものを「利矢(豆矢)」、大きいものを「飛び矢」という。

・役物(やくもの)
一般の真物(平物)に対して形を変えたもの。隅石、小口仕上げ、真物では納まらない切欠きなどが必要となるもの、特殊な加工を施したもの。

・薬研彫り(やげんぼり)
字彫り手法の1つで、断面がV字形をしている。梵字に使われていた。

・山灯籠(やまどうろう)
自然石を組み合わせた灯籠。

・八女石灯籠(やめいしどうろう)
福岡県八女市長野産の石灯籠。

・矢割り(やわり)
矢を用いて石を割る作業。一般に山出しを「大割り」、順次、使用寸法に割り出すのを「小割り」という。

・雪見灯籠(ゆきみどうろう)
本歌のない変化形。竿がなく足がある。火袋は全面火口、竿は薄手で大きく、六角形が多い。丸形、八角形もある。水に縁のある場所に置かれる。

・寄合端(よせあいば)
3個以上の石の接合から生じる多角形の合端。


・乱尺(らんじゃく)
長さが一定でない切石のこと。積み石に多いが、加工材等にも利用される。

・乱積み(らんづみ)
石積みで、形の不定な切石をはめ込むように積むこと。

・乱貼り(らんばり)
壁や床に乱積みと同じ形式で貼ること。丹波石、鉄平石、根府川石、挽き材、端材などが使用される。

・臨済宗(りんざいしゅう)
禅宗の一派。唐の臨済が開祖。鎌倉時代、栄西(ようさい)が日本に伝えました。

・霊璽(れいじ)
みたましろ、仏式でいう位牌にあたる神式での霊のしるし。

・蓮華台(れんげだい)
蓮華の花をかたどった意匠様式。石塔、灯籠、仏像台座に用いられる。


・ワイヤーモッコ(わいやーもっこ)
ワイヤーで編まれた物で、玉石などを複数個入れて一気に吊るときに使う道具。

・割栗石(わりぐりいし)
採石場の切り落とし、裁ち落としの半端な石を割り、栗石にしたもの。

・割り付け(わりつけ)
長さ、高さの目地割りなど図面上の割り付け。目地割りと同じ意味をもつ。現場での石の配分、配置などについてもいう。

・割り肌(わりはだ)
割ったままの石肌、割り石の面のことをいう。テッセラやピンコロなども割り肌となる。

呼び方は、地域によって変わる場合があります。



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